カテゴリ: Excel VBA 更新日: 2026/02/05

Excel VBA参照設定エラー「参照が見つかりません」を完全解説!初心者でも原因と対処法がわかる

参照設定エラー「参照が見つかりません」の原因と解決方法を詳しく解説
参照設定エラー「参照が見つかりません」の原因と解決方法を詳しく解説

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「ExcelでVBAを動かそうとしたら、参照が見つかりませんってエラーが出ました…」

先生

「VBEの参照設定が原因ですね。VBA初心者が最初につまずきやすいポイントです」

生徒

「参照設定って何ですか?パソコンもあまり触ったことがなくて…」

先生

「大丈夫です。仕組みから一つずつ説明します」

1. 「参照が見つかりません」とはどんなエラー?

1. 「参照が見つかりません」とはどんなエラー?
1. 「参照が見つかりません」とはどんなエラー?

Excel VBAでよく出るエラーに「参照が見つかりません」があります。これは、VBAが必要としている部品や道具が、どこにあるのか分からなくなっている状態です。

現実で例えると、電化製品を使おうとしたときに、コンセントが抜けていて動かないようなものです。VBAは、参照設定を通して必要な機能を読み込んでいます。

2. 参照設定とは何をしているのか

2. 参照設定とは何をしているのか
2. 参照設定とは何をしているのか

参照設定とは、VBAが使う追加機能の場所を指定する設定です。Excel標準だけでは使えない便利な機能を、外部ライブラリとして読み込みます。

VBE(Visual Basic Editor)の「ツール」→「参照設定」から確認できます。ここにチェックが入っている項目が、VBAで使える機能一覧になります。

3. エラーが発生する代表的な原因

3. エラーが発生する代表的な原因
3. エラーが発生する代表的な原因

「参照が見つかりません」が出る原因は、ほとんどの場合次のような理由です。

  • 他のパソコンで作られたExcelファイルを開いた
  • 参照しているファイルが削除・移動された
  • Officeのバージョン違い

特に、仕事でファイルを共有したときに発生しやすいエラーです。

4. 実際に参照エラーが出る例

4. 実際に参照エラーが出る例
4. 実際に参照エラーが出る例

例えば、次のようなVBAコード自体は正しくても、参照設定に問題があると実行できません。


Sub SampleTest()
    Dim msg As String
    msg = "テストです"
    MsgBox msg
End Sub

コードにエラーがなくても、参照設定が壊れていると、コンパイルエラーとして止まります。

5. 参照設定の確認と修正方法

5. 参照設定の確認と修正方法
5. 参照設定の確認と修正方法

VBEを開き、「ツール」→「参照設定」をクリックします。一覧の中にMISSING:と表示されている項目があれば、それがエラーの原因です。

初心者の方は、まずそのチェックを外して「OK」を押してください。多くの場合、それだけでエラーは解消されます。

6. 参照を外しても動く理由

6. 参照を外しても動く理由
6. 参照を外しても動く理由

使っていない参照設定が残っているだけの場合、チェックを外しても問題ありません。VBAは必要な機能だけあれば動きます。

不要な参照を外すことは、荷物を減らして軽くするようなものです。

7. 参照設定が必要なコード例

7. 参照設定が必要なコード例
7. 参照設定が必要なコード例

一方で、参照が本当に必要なケースもあります。例えば、辞書型オブジェクトを使う場合です。


Sub DictionarySample()
    Dim dict As Object
    Set dict = CreateObject("Scripting.Dictionary")
    dict.Add "A", "りんご"
    MsgBox dict("A")
End Sub

この場合は、Microsoft Scripting Runtime が正しく参照できている必要があります。

8. 参照エラーを防ぐための基本習慣

8. 参照エラーを防ぐための基本習慣
8. 参照エラーを防ぐための基本習慣

初心者のうちは、できるだけ標準機能だけでVBAを書くのがおすすめです。外部参照が少ないほど、エラーは起きにくくなります。

また、他人に渡すExcelファイルは、事前に参照設定を確認する習慣をつけると安心です。

9. 参照エラーは怖くない

9. 参照エラーは怖くない
9. 参照エラーは怖くない

「参照が見つかりません」という表示は、初めて見ると不安になりますが、原因と仕組みが分かれば対処は簡単です。

VBAはエラーを経験しながら理解が深まります。一つずつ確認していけば、必ず解決できます。

まとめ

まとめ
まとめ

ここまで、Excel VBAで頻繁に遭遇するトラブルの一つである「参照が見つかりません」というエラーについて、その正体から具体的な対処法までを詳しく解説してきました。VBAを学び始めたばかりの頃は、自分が書いたコードに間違いがないはずなのに、なぜかエラーで止まってしまうという状況に戸惑うことも多いでしょう。しかし、今回学んだように、原因の多くはコードそのものではなく、VBAが外部の機能を利用するための「橋渡し」である参照設定のリンク切れにあります。

特に、作成したマクロを自分以外の誰かに配布したり、職場の共有サーバーに保存して複数のPCで使い回したりする際には、この参照設定のエラーが顕著に現れます。これは、利用しているPCごとにインストールされているOfficeのバージョンが異なっていたり、必要なライブラリファイル(DLLやTLBなど)の保存場所が微妙に違っていたりするためです。エラーメッセージに「MISSING:」や「参照不可」という文字を見つけたときは、焦らずにチェックを外す、あるいは正しいライブラリを再指定するという基本操作を思い出してください。

参照設定エラーの克服と今後の学習

VBAのスキルをさらに高めていくためには、単にコードを書くだけでなく、開発環境であるVBE(Visual Basic Editor)のメンテナンス能力も欠かせません。参照設定を正しく管理することは、安定したプログラムを作るための第一歩です。

例えば、後述するサンプルコードのように、Internet Explorerを操作したり、Outlookと連携させたりする高度なマクロでは、必ずと言っていいほど参照設定が必要になります。しかし、こうした外部連携を増やすほど、他の環境で動かなくなるリスクも高まります。そのため、最近では「事前バインディング(参照設定を使う方法)」だけでなく、実行時に動的にオブジェクトを作成する「実行時バインディング(CreateObject関数を使う方法)」を使い分けるエンジニアも増えています。

もし、どうしても参照設定の管理が面倒に感じる場合は、Office Scripts(TypeScriptベース)への移行を検討するのも一つの手です。Office ScriptsはWeb版のExcelや最新のデスクトップ版で動作し、環境依存のエラーがVBAに比べて大幅に少ないというメリットがあります。

実践:参照設定が不要な書き方と必要な書き方の比較

ここで、実際の開発で役立つ「環境に左右されにくいVBAコード」と、現代的な代替案としての「Office Scripts」のコード例を見てみましょう。

1. VBAで参照設定を使わずにオブジェクトを生成する(実行時バインディング)

あえて参照設定にチェックを入れなくても、実行時に「Scripting.FileSystemObject」などの外部機能を呼び出す方法です。これにより、「参照が見つかりません」エラーを未然に防ぐことができます。


Sub LateBindingSample()
    ' 参照設定なしでファイルシステムを操作する例
    Dim fso As Object
    Set fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
    
    ' デスクトップにテストフォルダがあるか確認
    If fso.FolderExists("C:\Temp") Then
        MsgBox "Tempフォルダが見つかりました。"
    Else
        MsgBox "Tempフォルダは存在しません。"
    End If
    
    Set fso = Nothing
End Sub

2. 最新のOffice Scriptsでのデータ処理例

VBAの参照設定に悩まされたくない場合、クラウド親和性の高いOffice Scripts(TypeScript)を利用する機会も増えています。こちらは「参照設定」という概念自体がほぼなく、記述がシンプルです。


function main(workbook: ExcelScript.Workbook) {
  // アクティブなワークシートを取得
  let sheet = workbook.getActiveWorksheet();
  
  // A1セルに現在の日付をセット
  let date = new Date();
  sheet.getRange("A1").setValue(date.toLocaleDateString());
  
  console.log("処理が完了しました。");
}

エラーは決して悪いものではありません。むしろ、エラーが出るたびにVBAの内部構造やWindowsの仕組みを知るチャンスが得られます。今回学んだ「参照設定」の知識があれば、もう「参照が見つかりません」という表示が出ても、冷静に対処できるはずです。これからも一歩ずつ、着実にスキルアップしていきましょう。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

先生、ありがとうございました!「参照が見つかりません」って、コードを一行も書いていない初期状態でも発生することがあるんですね。最初は自分のタイピングミスかと思って、ずっとコードを眺めていました。

先生

そうですね。VBAは非常に歴史が長い言語なので、過去のバージョンの情報が残ってしまったり、環境が変わったときに以前の「記憶」が邪魔をしたりすることがよくあるんです。原因がコードではなく「環境」にあると気づけるようになれば、初心者卒業ですよ。

生徒

「MISSING:」のチェックを外すだけで直るケースが多いのも驚きでした。でも、もし本当に必要な機能にチェックが入っていて、それがエラーになっていたらどうすればいいんですか?

先生

その場合は、一度チェックを外して「OK」で閉じ、再度開き直してから、一覧の中から適切な最新バージョンのライブラリを探してチェックを入れ直すのが基本です。ただ、仕事で使うツールなら、サンプルコードで紹介した「CreateObject」を使う書き方に書き換えてあげると、他の人のPCでもエラーが出にくくなって喜ばれますよ。

生徒

なるほど!相手の環境を思いやるのもプログラミングの大切な要素なんですね。Office Scriptsという新しい方法もあると知って、視野が広がりました。まずはVBAの基本を固めつつ、少しずつ環境に依存しない書き方も練習してみます!

先生

その意気です。エラーを解決するたびに、あなたのマクロはより「壊れにくい」強いツールになっていきます。頑張りましょうね!

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