カテゴリ: Excel VBA 更新日: 2026/01/31

Excel VBAが得意な処理・向かない処理を徹底比較!活用シーンが明確になる

Excel VBAが得意な処理・向かない処理を徹底比較!活用シーンが明確になる
Excel VBAが得意な処理・向かない処理を徹底比較!活用シーンが明確になる

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「VBAって何でも自動化できるんですか?向いている処理と向かない処理があるって聞きました。」

先生

「はい、VBAには得意な処理と苦手な処理があります。これを知っておくと、どんな業務をVBAで効率化できるかが明確になります。」

生徒

「具体的にはどんな処理ですか?」

先生

「順番に見ていきましょう。初心者でもわかるようにExcel操作感覚で解説します。」

1. Excel VBAが得意な処理とは?

1. Excel VBAが得意な処理とは?
1. Excel VBAが得意な処理とは?

VBAが得意なのは、Excelの操作を順番に自動化できる作業です。例えば、大量のデータ入力、計算、条件に応じた書式変更、同じ処理の繰り返しなどです。手作業で行うと時間がかかる業務は、VBAで自動化すると効率がぐっと上がります。

  • 大量のセルに値を入力する
  • 条件に応じた色付けや書式変更
  • 繰り返し計算や集計
  • 複数シートやブックのデータ統合
  • CSVやテキストファイルの読み込み・書き込み

2. VBAが苦手な処理とは?

2. VBAが苦手な処理とは?
2. VBAが苦手な処理とは?

逆にVBAが向かない処理は、Excel以外のアプリケーション操作や高度な画像処理、リアルタイムなデータ処理などです。Excelの枠を超えた処理や複雑なユーザーインターフェースを伴う作業は、VBAだけで実装すると難しく、Pythonや専用ソフトのほうが適しています。

  • 大量画像の加工やAI解析
  • リアルタイムのデータ処理や高速計算
  • Webブラウザでの複雑な操作
  • マルチユーザーが同時に使う業務アプリ

3. 得意な処理を活用するシーン

3. 得意な処理を活用するシーン
3. 得意な処理を活用するシーン

例えば毎月の売上集計や経費精算、出力帳票の作成など、Excel上で繰り返し行う作業はVBAに最適です。操作手順をそのままVBAに書き換えることで、手作業のミスを減らし、作業時間を大幅に短縮できます。

4. 苦手な処理は代替手段を考える

4. 苦手な処理は代替手段を考える
4. 苦手な処理は代替手段を考える

VBAが苦手な処理では、他のツールと組み合わせるのがおすすめです。例えば、画像解析はPythonのOpenCVを使い、VBAはExcelへの集計部分だけ担当すると効率的です。こうすることでVBAのメリットを最大限に活かせます。

5. Excel操作感覚で考えると活用がわかる

5. Excel操作感覚で考えると活用がわかる
5. Excel操作感覚で考えると活用がわかる

初心者でも理解しやすいのは、「Excelで手作業している手順を順番にVBAで書く」という考え方です。例えばセルA1に値を入れて、範囲をコピーして、条件に応じて色を変える、といった操作をそのままVBAで命令に変換します。


Range("A1").Value = "売上"
Range("A2:A10").Interior.Color = RGB(255,255,0)

6. 大量データ処理はVBAが便利

6. 大量データ処理はVBAが便利
6. 大量データ処理はVBAが便利

手作業で数百行、数千行のデータを集計したり書式設定するのは大変です。VBAならループ処理を使うことで、簡単に自動化できます。Excel上の作業を思い浮かべながら書くと初心者でもスムーズです。


Dim i As Integer
For i = 1 To 100
    Cells(i, 1).Value = i
Next i

7. マクロ記録機能を活用する

7. マクロ記録機能を活用する
7. マクロ記録機能を活用する

VBA初心者は、まずExcelのマクロ記録機能で操作を記録するのもおすすめです。操作をそのままVBAコードに変換してくれるので、どんな処理が得意か、どんな手順をコード化できるかが見えやすくなります。

8. 自動化の範囲を見極める

8. 自動化の範囲を見極める
8. 自動化の範囲を見極める

VBAの得意・不得意を理解しておくと、どこまで自動化するか判断しやすくなります。Excel内の定型作業はVBAに任せ、外部処理や複雑なUIは他のツールで補うと効率的です。

9. VBA活用で効率化の実感を持つ

9. VBA活用で効率化の実感を持つ
9. VBA活用で効率化の実感を持つ

まずは小さな定型作業をVBAで自動化してみることです。繰り返し作業を減らすことで、作業時間の短縮やミスの削減を体感でき、VBAの得意な領域と向き不向きが自然に理解できます。

まとめ

まとめ
まとめ

これまでの内容を振り返ると、Excel VBAを実務で使いこなすための鍵は、「何でもVBAでやろうとしないこと」と「Excelの延長線上にある作業を徹底的に自動化すること」の2点に集約されます。VBAはExcelという土俵の上では最強のパフォーマンスを発揮しますが、土俵の外(Web操作や高度な画像解析、大規模なシステム開発など)では、他の言語に一歩譲る場面もあります。

VBAの強みを活かす戦略的な自動化

日々の業務で発生する「コピペの繰り返し」「決まったフォーマットへの転記」「複数のブックをまたいだ集計」といった作業は、まさにVBAの独壇場です。こうした定型業務を自動化することで、人的ミスをゼロに近づけ、これまで数時間かかっていた作業を数秒で終わらせることが可能になります。

例えば、下記のような「特定の条件(売上100以上)に合致するデータだけを抽出して別シートに転記し、書式を整える」といった一連の流れは、VBAが得意とする典型的な処理です。


Sub SummarizeSales()
    Dim wsSource As Worksheet
    Dim wsTarget As Worksheet
    Dim lastRow As Long
    Dim i As Long
    Dim targetRow As Long
    
    Set wsSource = ThisWorkbook.Worksheets("売上データ")
    Set wsTarget = ThisWorkbook.Worksheets("集計結果")
    
    '集計先のクリア
    wsTarget.Cells.Clear
    wsTarget.Range("A1:B1").Value = Array("商品名", "売上額")
    
    lastRow = wsSource.Cells(wsSource.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
    targetRow = 2
    
    '100以上の売上をループで抽出
    For i = 2 To lastRow
        If wsSource.Cells(i, 2).Value >= 100 Then
            wsTarget.Cells(targetRow, 1).Value = wsSource.Cells(i, 1).Value
            wsTarget.Cells(targetRow, 2).Value = wsSource.Cells(i, 2).Value
            
            '条件に合うセルを強調(黄色)
            wsTarget.Cells(targetRow, 2).Interior.Color = RGB(255, 255, 0)
            targetRow = targetRow + 1
        End If
    Next i
    
    MsgBox "抽出と書式設定が完了しました!"
End Sub

Office Scriptsとの使い分けも重要

最近では、クラウド上のExcel(Excel for the Web)で動作するOffice Scriptsも注目されています。デスクトップアプリでの高度な制御やローカルファイルの操作ならVBA、Web版Excelでの自動化やPower Automateとの連携ならOffice Scripts(TypeScriptベース)というように、プラットフォームに合わせた選択ができると、自動化の幅はさらに広がります。

参考までに、Office Scriptsで同様の「セルへの入力と書式変更」を行うコードは以下のようになります。


function main(workbook: ExcelScript.Workbook) {
  let sheet = workbook.getActiveWorksheet();
  
  // セルに値をセット
  sheet.getRange("A1").setValue("ステータス");
  
  // 条件付きで色を変えるイメージ(シンプルに背景色を設定)
  let range = sheet.getRange("A1");
  range.getFormat().getFill().setColor("yellow");
  
  console.log("処理が完了しました");
}

適材適所でツールを選ぶ「目」を養う

VBAが苦手な「マルチユーザーでの同時編集」や「膨大な画像データの処理」については、無理にVBAで組もうとするとコードが複雑になり、メンテナンス性が低下します。そういった場合は、Pythonでのスクリプト作成や、データベース(SQL ServerやAccessなど)の導入、あるいはSaaSツールの活用を検討すべきです。「Excelでできることの限界」を知ることは、決してネガティブなことではなく、より効率的なIT環境を構築するための第一歩なのです。

まずは、自分の目の前にある「毎日同じことを繰り返しているExcel作業」を見つけ出し、それをVBAで解決することから始めてみましょう。小さな成功体験の積み重ねが、やがて組織全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)へとつながっていきます。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「先生、まとめを読んでVBAの使いどころがかなりハッキリしてきました!基本的には『Excelの中で完結する定型作業』を攻めればいいんですね。」

先生

「その通りです。特に『大量のデータをループで回して、条件に合うものだけ色を塗る』とか『複数のシートを1枚にまとめる』といった作業は、VBAが最も輝く瞬間ですよ。」

生徒

「逆に、Webサイトから複雑なデータをスクレイピングしたり、AIで画像を分類したりするのは、無理にVBAで頑張らなくてもいいってことですね。」

先生

「ええ。もちろん技術的には可能ですが、開発の難易度や実行速度を考えると、Pythonなど他の手段を選んだほうが賢明な場合が多いです。大事なのは、ツールに振り回されるのではなく、目的のために最適な道具を選ぶ『目』を持つことですね。」

生徒

「なるほど。最近はOffice Scriptsなんてものもあると知って、ますます使い分けが大事だと感じました。Web版のExcelを自動化したいときは、そっちも勉強してみます!」

先生

「素晴らしい意気込みですね。まずは手元のVBAで『自動化のメリット』を実感してみてください。一度楽をすることを覚えると、もう手作業には戻れなくなりますよ(笑)」

生徒

「はい!さっそく明日からのルーチン業務をコード化してみます。ありがとうございました!」

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